待ち合わせの駅で落ち合い、二駅目で大勢の人が降り、彼女綾子と席に座った。
窓側に綾子。9月上旬の残暑の季節だ。汗ばんだ肌を寄せ合い、指を絡めて座った。
綾子42歳。158センチ、Å型。息子が一人、20歳。早生まれのオレと同い年だ。
俺の会社の営業所のパートさん正式に付き合って3ヶ月。口説くのに半年かかった。
綾子の耳にピアス、胸元に一粒ネックレス。
クリアマニュキアとリップ、全てオレのプレゼント。
左手薬指に、安物だけどペアリング。白いサンダルも、先々週に買った。
指先で綾子の膝頭を撫でる。
透明なストッキング越しに、丸い膝を撫で回す。
綾子が小さく首を振る。だめよ・・・と。
そっと、俺の手の上に手を重ねる。綾子の香りが、そそらせる。なんて、可愛いんだろう・・・左だけにできるエクボが・・・
駅を降り、手を繋いでモールまでの高架通路を歩く。風が吹く。
綾子の髪がなびき、膝上のセミフレアスカートがなびく。そっと、腿あたりを押さえる仕草。
「今日はは何色?」下着のことだ。
「ひ・み・つ」綾子は微笑む。
「教えてよ」
「い・や・・」
二人は、笑った。
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