僕は勉強ばっかりしていて女の子と遊んだ事がありませんでした。
結構名の知れた大学に進んだけれど、女の子とお友達にはなれても親密にはなれませんでした。
早くセックスを体験したいと思いつつ、なかなか叶わず気付けば4年生になっていました。
長男の僕は、地元企業では一番有名な会社にUターン就職しました。
入社1年目は、仕事の合間に度々研修があり、新人の僕に付いた職場での指導員が、利恵さんという入社4年目の25歳の綺麗な女性でした。
小悪魔的な可愛さを持ち合わせていながらも優しそうな美人で、一見細身に見えたけれど、夏になるとセクシーなプロポーションだと言う事がわかって、僕にそっと寄り添って指導してくれる時に匂う女の匂いとチラチラ覗ける3歳年上のお姉さんOLの胸元に女を感じてしまいました。
利恵さんを想いながら右手を忙しくさせる日々も終わりを迎え、利恵さんが指導員を解任される日が来ました。
内心しょんぼりしていた僕を、利恵さんが飲みに誘ってくれました。
「今日までよく頑張りました。
今日はご馳走してあげるね。」
理恵さんは美味しい居酒屋で奢ってくれました。
酔った利恵さんに引きずられるように、午前2時まで飲みました。
フラフラの利恵さんを抱えてタクシーに乗って、利恵さんのアパートにたどり着いたのが午前2時半でした。
利恵さんをベッドに寝かせて帰ろうとしたけれど、玄関を施錠した後に鍵をどうしたものかと考えあぐねていたら、
「佳生ちゃん、始発が動くまでここにいらっしゃい・・・」
利恵さんが起きて来ました。
そして、冷蔵庫から缶ビールを2本出してきて、1本を渡されました。
「まだ飲むんですか?」
「佳生ちゃん、お酒強いね。
それとも私が弱いのかな・・・すぐ覚めるんだけどね・・・」
そういいながら、僕が入社する直前に結婚まで考えてた彼氏に裏切られて別れたこと、ウブそうな僕の指導員を買って出たこと、夏の薄着の時期にわざと胸元を覗けるようにして過剰に触れ合ったことなんか話して、男に対する復讐心があって僕を色仕掛けで惑わした事を謝っていました。
「ごめんね。
イジワルして悪いお姉さんね。
指導員失格ね。」
「こんなに綺麗な利恵さんを振るなんて、もったいないですね。
僕なら・・・」
利恵さんに抱き付かれて仰向けに倒れました。
利恵さんの柔らかい唇を重ねられたかと思ったら、舌が入ってきました。
僕も利恵さんの舌を舐めるように動かしました。
僕のファーストキスでした。