結婚して4、5年経った頃から、自分の妻に他の男性と関係を持たせたいと思っていました。
そのたびに妻は、はっきりしない返事を繰り返すばかりでしたので、あまり興味がないのかなあ、と思っていたら、先日、思いもかけないことになってしまいました。
その夜も、寝室で妻に、男を作れば、と勧めたら、突然妻が向き直って、「あなた、ごめんなさい。」と言って、妻が話しはじめました。
その内容は、私も予想していない衝撃的な話でした。
私が他に男を作れと勧め始めたときに、私に話そうかどうか迷ったそうですが、今日まで決心がつかずに黙っていたそうです。
それは、妻がマゾだということでした。
妻にそんな趣味があるとは知りませんでしたので、一瞬、「えっ」と言いましたが、
「マゾ的傾向があるというくらいなら、世の中の女の多くはそうなんじゃないの。」
と私が言うと、妻は、単にそういう傾向を持っているというだけではなく、私に隠れて実際にある男性の奴隷として調教され続けているということを告白したのです。
さすがに私も、驚きのあまり言葉を失いました。
「いつからなの、それ?」
「2年くらい前から・・・。」
「えっ、そんな前から・・・。」
妻の話はこうでした。
実は妻は若い頃から自分がMであることを強く自覚し始めて、私と知り合う前からSの男性、それも妻子もちのかなり年上の男性から奴隷調教を受けていたそうです。
私と知り合う直前には、もうすっかりその男の奴隷になっていて、一生その男の奴隷として生きるつもりにさえなっていたそうです。
そして、私と出会って、交際するうちに、
「普通の女としてやっていけるかもしれない。」
と思い始め、私との結婚を決意する頃には、その男との交際をやっとの思いで自分から断って私との結婚に踏み切ったそうです。
そういえば、今から思うと、その頃の妻(当時はまだ妻ではありませんでしたが)はとても精神的に不安定な感じがしていましたが、それは結婚を決意するときの女というのはこういうものなのだろう、くらいにしか私は思っていませんでした。
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