俺の仕事は、末端の文書士。
具体的な仕事の内容は、
社長演説とか決算発表とかの文章書くだけ。
あるとき親の上の会社から、
グループ広報誌のための原稿依頼が来て、
片手間にグループ社員が喜びそうな
いい加減な文章を書いた。
そしたら、それが採用された。
喜んだのは俺じゃなく、
当時31歳だった派遣の人妻1人だけだった。
その三十路の人妻は、
妙に俺の書いた文章を気に入ってくれて、
まるで有名小説家のおっかけみたいに
俺に羨望のまなざしをむけてくる。
まるで熱狂的なファンが
ストーカーになったような
そんな感じになってしまった
静かなところで文章考えたりするのが役目だった俺は、
その後、休出中に電話で呼び出されたり、
現場に押しかけられたりで、
少し社内で問題視され始めてた。
当然そうなると上司の注意があったりしたが
全く耳に入らないとばかりに、
俺に対するアタックが猛烈になり始めた。
初めて事が成立したのは、
それからほんの数日後。
やはり休出してた俺は、
突然鳴り出した裏番(関係者しか知らない番号)を取ると、
「今日、離婚届を出しました。
今私、1階にいます。
こ
こ
れから上に上がります。」
と言われて狼狽。
この派遣OLが
完全にストーカー化してしまった。
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